冬だけあえる霜ばしら

そろそろ春ちかし、ですね。
春が近づくと、このお菓子も販売終了してしまいます。
仙台の銘菓、九重本舗・玉澤の「霜ばしら」です。
このお菓子は蔵王が雪化粧を整え、
麓にも霜ばしらが立ち始める頃に製造がはじまり
やがて本格的な春の訪れとともに終了してしまうんです。
ほんとうに季節と対話をしながらの製造なんですよ。
製造には熟練した菓子職人さんの全て手作業。

私は毎冬ある方から頂くのですが、
はじめて頂いた時の感動ったらありません。
「霜ばしら」は、まるでベビーパウダーのように缶に
入ってまして、衝撃・熱・湿気にとても弱い性質の
繊細なお菓子ということで、らくがん粉に埋もれています。
その中から、ほんとに霜ばしらのような形をしたお菓子を
取り出すのですけれど、割れないように隙間なく
入っているので、最初の1本を取り出す時が難しい!
ツマヨウジでそぉ~っと取り出します。
取り出してみると、雪の結晶のようなキラキラのお菓子が。

冬だけあえる霜ばしら

まずこれを見て「わぁ~!」と、感動するんですけど
口の中に含むと、すぅ~っと溶けて
「な、なにこの感じ~!」って、ここでさらに感動!
お味は、品のいい甘さの綿飴みたい。
この繊細で軽妙な口溶けを出すのに、飴の縦の部分に
千本以上の穴が開いているんですって。
熟練の職人さんしか作れないというのがうなずけますね。

残ったらくがん粉は、砂糖をまぜてフライパンで炒ると
落雁がつくれちゃうというオマケつきなのがうれしいの。
冬だけ逢える やさしいくちどけの「霜ばしら」
もうそろそろ逢えなくなってしまいますね。

リンク:九重本舗 玉澤