これはいつかやってみたいことのひとつなのですが
大橋歩さんが何年も前によそいき用にと誂えた
鬼しぼ縮緬の単衣の着物を染め直して
三つ紋がはいっていたところに
「金太郎」「桃太郎」「浦島太郎」の
三人太郎の絵を刺繍紋としてつけていました。
そもそもこの着物は、お友達の結婚式にあわせて
新調した着物で、ぬきの三つ紋にしたそうです。
三つ紋の単衣ゆえ、その時一回こっきりしか着ず
ずっと染め直したいと考えていたのだとか。
着物好きでも有名な大橋歩さん。
「きものでわくわく」という本の出版をきっかけに
染め直し、紋のあとが残るのでと刺繍紋を考えたそう。
実際は紋あとはほとんどなかったそうですが
せっかくなので三人太郎紋を刺してもらったんですって。
渋い色目に染め直した縮緬の着物に三人太郎の刺繍紋。
金太郎ははっけよい!と熊と相撲をとり
桃太郎はパカンと割れた桃から誕生!
そして浦島太郎は亀の背に乗り竜宮城へ。
こんな絵の刺繍紋ですよぉ。
手足をバタバタさせてしまうくらいカワイイの!
渋い縮緬の着物に遊び心いっぱいの三人太郎刺繍紋。
まぁ、粋ですよねぇ。ほんとにセンスがよいですよ。
着なくなった着物もこうして染め直し新しい着物へ。
昔ながらの染め直しは、物を大切にする先人の知恵と
とことん着物を着るという裏技でもあります。
染め直しって、大人のリサイクルですよね。
わたしもいつかはやってみたいです。
着物の染め直しと、三人太郎の刺繍紋。