猫と、ロミオとジュリエット

あっちでアーオン、こっちでワーオンと
みんなして「プロポーズ大作戦」やってます。
夕方、台所に立っていたら、どこからかアーオンの声。
わたし、取り柄っちゅー取り柄はないンですけれど
実はね、けっこうにゃんこのなき声が上手なの。
にゃ〜からアーオン、ふーっ!まで
声音をわけては、にゃんこちゃんを集めたり
あっちへやったりできるので
年配の方からは、江戸家猫八とよばれ
ちょい若めの方からは、猫娘とよばれた経験あり。

そこで、コホンと声の調子を整えて
アーオンに答えて「あぁ〜おん」とお返事してみた。
そしたらね、そのにゃんこったら
台所の窓のとこまでやってきて「にゃお〜ん」だって。
窓ガラスにその姿が映って見えるじゃない。
うろうろしながらないてるの。

猫と、ロミオとジュリエット
おかしいのとかわいいのとで、暫くにゃんこと
おしゃべりしていたんですけれど
(内容は好きな魚やお天気の話だったと思う)
彼か彼女かわかりませんが、まさかガラス越しの
恋の相手が人間だなんて思いもしないよねぇ。
にゃんこを騙しちゃって悪かったけどもさ
なんだかガラス越しに愛を語るなんて
まるでロミオとジュリエットみたいじゃない。
って、思ったら、にゃんこがほんとにロミオになった!
驚くことに、そのにゃんこが家に通ってくるんですよ。
次の日もその次の日もやってきて「あぁ〜おん」です。
これはもう、遊びではお付き合いできませんからね。
黙ーって、包丁トントンやってね
わたし、この恋からきちんと身を引きましたよ