蛇の目傘

いつも着物だった祖母。
雨の日は、朱色の蛇の目傘をさしていました。

「わぁー!昔の人の傘だー!」
着物の良さや和の良さなど分からぬ年頃。
私にとっての“蛇の目傘”って、
こんな感じのものでした。

「この傘はなぁ、内っかわがキレイし、
ぽつぽつあたる雨の音もいいねんで」

蛇の目傘

これはホント祖母の言うとおりでした。
蛇の目傘を広げると内側の小骨周りに張られた糸が、
美しく見えて傘にあたる雨音も
“ポツポツ”ではなく
“ぽつぽつ”と、やさしい響きなんです。

いいものって、
こうして伝えられていくものなんですね。